2023年のレイトモデルとして登場したX350は、常にチャレンジを繰り返してきた120年を超えるハーレーダビッドソンの歴史の中において最先端とも言える一台となっている。それは排気量353ccの並列2気筒エンジンを採用したことにより普通自動二輪免許で乗ることができるからだ。(以前もアエルマッキなど一部に小排気量モデルは存在したが、それらを今手にすることは実際難しい)。
往年の名機の一つとしてハーレー史に名を残す、フラットトラックレーサーXR750のDNAを感じさせるコンパクトな燃料タンクから、後方へ水平に伸ばされたシートカウルのライン。さらに倒立フロントフォークの採用や、トラス状に組まれたパイプフレームとスイングアームを直線的につなげるリアモノショックなど個性的なキャラクターを感じさせるデザインは登場間もなく人気を博し、発売から1か月という短期間でX350とX500合わせて1000台を受注するという驚異的なヒットを遂げている。
最高出力は36馬力をマークし、アップライトなライディングポジションと相まって、ビギナーでも乗りやすいパッケージングとなっている。カスタムベースとしても注目される一台だ。